一般的なベッドは床板に通気性を確保する「すのこ」があって、その上にマットレスを置いています。マットレス自体にも通気を良くする仕組みを持っているものもあります。和式布団の場合は床/畳に直に敷くことが多いわけですが、目覚めたら押入れに入れますし、定期的に布団を干しますよね。ベッドにせよ布団にせよ、通気性を確保したり定期的に干したりすることで湿気やカビ対策をしてきたわけです。
ところが最近はベッドでもなく和式布団でもない、新型素材を使った第三の寝具が増えてきました。そして住環境にも変化が起こりました。フローリングと収納スペース(押入)の減少です。
新型素材寝具の登場と、フローリングでの使い勝手
昔ながらの布団とは違う新しいタイプの敷き布団がたくさん登場しました。
一番有名なのは「ムアツ布団」で有名な西川系のプロファイルウレタンの敷き布団でしょう。波を打ったようなウネウネした表面のウレタンを見たことがあるはずです。西川の製品が有名ですが、その優れた体圧分散性は高い評価を得ており、各社から多数の同様の布団が発売されています。厚みも10cm近くあり、ほとんどマットレスのような姿をしていますが、このタイプの布団は一般的に床に敷きっぱなしはアウトです。中身はウレタンのみですので通気性が悪くフローリングに万年床をやると湿気でカビが出ることがあります。
もう一つ有名なのが、エアーウィーヴを代表とする樹脂製新素材の敷き布団です。こちらも同様の商品が多数販売されていて、ブレスエアー、エアーループ、エアリー、など他社ブランドが参戦していてどのブランドが最初だったのがわからなくなるくらいです。昔はこの新素材のみの敷き布団タイプも発売されていましたが、今はあまり見なくなりました。素材の特性上通気性は良いんですが、フローリングに直に敷いた時に冬場が寒いというのと、人によっては「底付き」感があったからだと思います。最近の敷き布団タイプでは、10cm近く厚みを持たせた物や、内部にクッション層が追加されているタイプが増えています。
このような新型素材の敷き布団をフローリングに敷くというニーズが増えています。(もちろん普通の和式布団をフローリングに敷くニーズもあります。)
収納スペースがあれば畳んでしまうんでしょうけど、難しい場合は敷きっぱなしなってしまうこともあるそうです。布団をどかすとフローリングがじっとり湿っていたなんてことはありませんか?
まるめてしまえる超人気のおしゃれな「みやび格子」置き型すのこ
前置きが長くなりましたが、今回のご紹介は簡単に片付けることもできる「置き型すのこ」です。フローリング用の置き型すのこの需要が高まっているのではないかと思い、ご紹介してみることにしました。
一番簡単なのは普通の「すのこ」を並べるだけで済むんでしょうけど、それじゃあまりに素っ気ないし、みすぼらし過ぎます。いくつか素敵な「置き型すのこ」をご紹介します。
すのこが一つ一つ分離していて布製のベルトで繋がっています。簡単に丸めてしまうことができます。通気性を阻害する縦ラインが「布ベルト」なので横方向への通気性が抜群に良いのもこのすのこの特徴のひとつ。独自のヤマ型すのこを採用しており、先端部分にさらに深溝が入って通気性を良くしています。「みやび格子」の名の通りのお洒落なフォルムも魅力的。桐製で軽量、コストパフォーマンスも良好な一品。人気の売れ筋商品でイチオシですね。
ご紹介はインテリアバザールさんになります。
オーソドックスで安定感のある「桐置きすのこ」
こちらはオーソドックスな桐材の置きすのこです。
15mm厚のしっかりとした桐材を使って仕上げています。ひょろい「なんちゃってすのこ」のように撓んだりすることは無いと思います。一定の厚みを持たせることで床からの高さを確保し通気性アップにも繋がっています。
構造的には中央から折りたたむ「二つ折り」タイプですが、クロス掛けの紐で繋がっているだけというシンプル仕様となっています。極力シンプルで軽量、金具でお布団を傷つけることもありません。
こちらは「家具の基」さんからのご紹介となります。
いかがでしょうか。人気の「置きすのこ」をいくつかご紹介しました。中には「置きすのこ」の範疇を超えた商品もあるようですが、求められているニーズは同じだと思います。ご予算や用途に合わせてチェックしてみてください。