竹を材料にしたダイニングテーブルをご紹介します。
あの細い竹がどうしてダイニングテーブルの天板になるのか、ちょっと不思議じゃありませんか?もちろん竹をそのまま使ってるのではなく、短冊状に細かく切った竹を圧力を掛けて積層処理を施し、一つの繋がった竹の集成材にしているんです。
より薄く加工された竹集成材は、竹の特性を活かした独自の「曲げ加工」で美しい家具に生まれ変わります。ミッドセンチュリーのプライウッドに近い雰囲気があり北欧系のデザインが良くマッチするわけです。
ここで素朴な疑問が湧いてきます。なぜ「竹」なんでしょうか。わざわざ竹を使って家具を作る理由は何なのでしょう。家具に使われているメジャーな銘木達では何故いけないのか。いや別にいいんですよ。高級なウォールナット等を使ってテーブルを作っても。でも貴重な樹種を育む森林はどんどん無くなってきています。このまま行くと木材を使った家具は今ほど身近でな無くなっている可能性があるんですね。
そこで、それまで本格的に有効活用されていなかった「竹」に目をつけたわけですね。数年で成木に達する成長の早さも魅力的でした。
実は竹を使った家具づくりは、それほど歴史があるわけではありません。ここ10年位じゃないでしょうか。もちろん小物類はたくさん生産されていたのでしょうが、様々な家具を作れる竹集成材の技術が、新しい道を開いたのです。つまり竹の家具を作る事が、結果として木を切らなくて済む。森林保全に繋がるのではないかと考えたわけです。
丈夫で軽い。北欧フィンランドデザインのNOSTEダイニングテーブルであなたも環境保全に一役買いましょう。
例によって、また前置きが長すぎました(汗。
今回ご紹介の竹のテーブルを製作しているのは山口県にある「TAKE Create Hagi/タケクリエイトハギ」。自社工場で地元の竹資源を大切に使って家具作りを行っています。「magaru/マガル」シリーズはそのまんまなネーミングですが、竹の曲げ技術が堪能できるTAKE Create Hagiさんの真骨頂ブランドです。
北欧フィンランドのデザイナーを起用して国産家具離れした「垢抜けた」シリーズを展開しています。どの作品もなかなかの個性派揃いですが、その中でも比較的オーソドックスで価格もこなれている「NOSTE Dining Table」をご紹介します。
ひのき材の2倍近い強度を持つ竹集成材。竹本来の弾力性や高い耐久性も魅力です。そして何より軽い!デザインもいかにも北欧的でシンプルに仕上がっていて良いですね。個人的には曲げ加工の造作が小さくまとまっているのが気に入りました。写真のチェアは同じ「magaru/マガル」シリーズですが、他の北欧系チェアとの相性も良さそうです。