ベッドの寝心地はマットレスが握っています。
考えてみれば当たり前のことで、ベッドフレームに直接寝るわけではないですから。フレームはしっかりとマットレスを支え、例えばすのこ状の隙間が開いていて通気性を良くしたりとか、フレーム部分が収納になっていてモノが入れられるとかの追加機能部分になってくるわけです。あとは見てくれの高級感とかデザインの方向性ですかね。シンプルモダンがいいのか、ゴージャス系が良いのか、お部屋の雰囲気等で変わってきます。
でもベッドフレームはあくまでもマットレスを支える「土台」でしかないってこと。
しっかりしたものであればフレームはいいんじゃないでしょうか?すのこ状になっていてもその下が密閉されたボックス状になっていたらそれほど空気の循環なんて起きません。通気性が良いのような気がするだけです。
そんなことより寝室の換気とかマットレスのローテーションとかをちゃんとしたほうが良い。
で、マットレスの話に戻りますけど、内部のスプリングの構造が違います。結局2種類しかありません。
ひとつはスプリングが繋がっている「ボンネルスプリング」タイプとスプリングが別々の袋に入っている「ポケットコイルスプリング」タイプ。それぞれの長所短所は構造を常識的に考えればすぐわかりますよね。
ボンネルコイルは繋がっているから振動が伝わりやすい。つまりダブルベッドとかで2人で寝てる時、1人が寝返りを打つと振動が伝わりやすい。でも構造状はしっかり作れるので一般的に固めのマットレスになりやすい。体重のある人向け。また、繋がっているので内部に仕切りが無いので比較的通気性が良い。
ポケットコイルはその反対です。
コイルが別々なので振動が伝わりにくい。全般的に柔らかい寝心地。別々にコイルが動くので身体の曲線に合わせて動き、自然な寝姿勢を保てる。現在のマットレスの主流となっています。
「低反発ウレタンマットレス」も一時期流行りましたが、今はどうでしょうか?一番の欠点は通気性が良くないことです。日本に気候に合っていない。衛生面でちょっとね。また、体重の重い人にはお勧めできません。腰を痛める場合があります。他にも「ゲル状こんにゃくマットレス」もあります。これからの素材で各社、いろいろと工夫しているようです。良い物もあるようですが、素朴な印象でよく聞くのが「寒い」ってやつです(笑)。
夏は快適かもしれませんね。
© Luc Viatour