ベッドマットレスにはいろいろな種類があります。
国内外に有名ベッドメーカーがあり、それぞれが優れたマットレスを発表しています。一番メジャーなのはもちろんスプリングコイルを使ったマットレスですが、最近では非スプリングのマットレス、たとえばラテックス系やこんにゃくのような独自クッション素材や樹脂繊維を使った新しい発想のマットレスも発表されています。
今回ご紹介する「ラークオール/Larkowl」というマットレスも非スプリング系のマットレスです。カシミア、キャメル等の高級天然毛をハンドメイドで仕上げた高級マットレスです。お値段も安くはないですが、海外有名ブランドのスプリングマットレスでこの価格帯の商品は普通にありますので、そういう意味では思ったほど高くもない印象を受けました。その理由をこれから説明します。
そもそも、ラークオール/Larkowlとは何なのか?
ラークオール/Larkowlは創業天保元年の京都の寝具メーカーイワタの製品。180年もの永い年月、ひたすら寝具を作り続けてきたメーカー。ラーク/Larkは「ひばり」。オール/Owlは「ふくろう」の意味なんだそうです。
ひばりとふくろうという組み合わせは朝型と夜型の人をイメージしていて、朝でも夜でもぐっすり眠って欲しいとの願いが込められています。
イワタは180年のキャリアから日本の変化の激しい風土、気候を知り尽くています。カシミアやキャメル等の数々の高級天然毛を使い、「夏に蒸れず」「冬は暖かく」「寝返りもしやすい」という理想のマットレスを遂に開発したのです。
自然素材はそれ自体が高機能で理想的な寝具素材になる。
カシミヤ、キャメル等の高級天然素材は元々、高い湿度調節機能を持っています。湿気を吸い込み、放出することで蒸れずに快適に睡眠することができます。複数の天然毛をポリエステルの芯材を挟むように積層構造で積み上げることで、フワフワし過ぎない寝返りしやすく揺れない寝心地も実現。スプリングのような金属とスプリングボックス空間には冷気を伝えやすい欠点がありましたが、天然毛の積層構造は優れた保温性を発揮します。
仕立て直しが出来る「もったいない」という大切な考え方
普通のスプリングマットレスは耐用年数が来ると廃棄していました。スプリングがヘタってきたり、外見の角の部分等が痛んで来るとどうしようもありません。単に捨てるだけになります。スプリングマットレスって捨てるの大変なんですよ。
ラークオール/Larkowlマットレスは仕立て直しが出来ます。外観は仕立て直し、天然毛は再利用、コア材は復元処理をして生まれ変わります。
決して安くはありませんが、スプリングマットレスの感じが気に入らない人はチェックしてみてください。もしかしたら永い付き合いになるマットレスに出会えるかもしれません。