ナラ無垢材を使った非常に凝った仕上げのダイニングテーブルです。
製造元は、静岡の松永家具塗装さんというメーカーの製品で「久遠(くおん)」ブランドでシリーズ化されています。民芸調和家具のカテゴリに入ってくると思いますが、典型的な民芸家具だけでなく北欧系のモダンなテイストも感じられ、若い方にもオススメできるブランドだと思います。
この「久遠」ですが、最大の特徴は家具の仕上げにあります。会社名に家具塗装と付いているだけあって、家具の仕上げ(塗装)に優れたノウハウを持っていますね。
古くて新しい「久遠仕上げ」と「グラノール塗装」
民芸家具調の独特な深い色合いと仕上がりは「久遠仕上げ」という高度な仕上げ法が使われています。
昔ながらの伝統的な和家具の仕上げ法にアンティーク加工を加えたものではないでしょうか。しかも表面的な仕上げだけでなく、使い込まれたように無垢材の角まで丸く加工して味わいを追加しています。このテーブルの天板の微妙なカーブ角が丸まった感じがまさにソレです!
そして、この仕上げ法は基本的にオイルフィニッシュなんですが、天板の最終仕上げには「グラノール」という天然エコ素材が使われています。詳しくはご紹介のショップページを見て頂きたいですが、オイル仕上げのような木の質感を保ちながら汚れに強くメンテナンスが楽という全く新しい次世代の塗料なんだそうです。
テーブルの仕様は取り扱い易い「組立式」。脚の形状も凝っています。
このテーブルは組立式で、天板と脚がバラバラになって届きます。脚の造形がまたいいですね。久遠仕上げの風合いの上に微妙にカーブしたデザインになっていて、天板の優しい丸みにとても良くマッチしています。
無垢材のテーブルなので天板裏には反り止めのバーが入ってますね。脚の取付けは専用の金具が既に埋め込まれており、脚をはめ込んで金具内のネジを締め込んでいくタイプ。分かりやすくて確実です。
伝統的な仕上げ手法に新しい技術を融合させた素晴らしいテーブルだと思います。