民芸家具ってご存知でしょうか。
日本の各地に存在する古くから伝わる伝統的な木工技術を元に作られた家具のことです。一般的に言われている「和家具」の中核に位置するのが民芸家具と考えて良いでしょう。つまり和家具を極めていくと最後は民芸家具にたどり着くわけです。日本各地と言いましたが、北海道、仙台から九州まで各地に民芸家具の産地が存在しています。それぞれが独自のブランド化を図って商標を取ったり、協同組合的な組織を作ったりして、地域の伝統を守っています。
民芸家具は、主にケヤキ材と桐材が使われています。高い精度と精巧な金具が特長で、あの典型的なスタイルが出来上がっています。しかし、現在の若い世代の人達の中には、伝統的であるが故に「古くささ」を感じてしまって場合があるようです。
確かに茶褐色の典型的な和箪笥や階段箪笥となるとモダンな家具にそのまま合わせるのは難しいかもしれません。加えてクローゼットが中心の現代生活では中途半端なサイズのタンスは登場するシーンそのものがあまりありません。
そこで民芸家具メーカーは現代のリビングやダイニングにもマッチするように、リビングボードやテレビボード、キュリオケース(飾り棚)そしてダイニングボード(水屋タンス)等を作り始めています。
今回ご紹介の民芸家具は九州の筑後民芸家具です。印象的な青磁色を使ったハッとする美しさの民芸家具で、伝統の中に新しさを感じさせてくれます。
和モダンやアンティーク系はもちろん、北欧系にだって合わせて欲しい懐の深さ
ご紹介の筑後民芸家具 宝箪笥はシリーズ化されており、様々なタイプの民芸家具がラインナップされています。こちらは青磁色という仕上げで、名前としては「整理箪笥」に分類されています。箪笥というよりリビングボードに見えます(笑)。
サイズは高さが80cmでダイニングテーブルより少し高い程度。フォルムも北欧系の脚付タイプでルンバ等のロボット掃除機対応です。青磁とシルバーの金具がとてもモダンな印象を受けますが、サイズやフォルムも現代生活にマッチする内容となっています。
このクラスの家具になりますと、一品一品、職人が手作りをする受注生産品です。当然、仕上げ色も青磁だけでなく通常の民芸色や朱色等の別注も可能ですし、サイズや金具等のオーダーもなんでも有りです。
青磁色の同シリーズで今風のキュリオケースもあります。ガラスを使ったモダンなデザインが魅力の飾り棚です。どちらも決してお安い価格帯ではありませんが、クオリティを考えると決して高いとは思えません。誰もが気軽に手に入れるタイプの家具ではないかもしれませんが、ビビっと来た人は是非チェックを。
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