たとえばちょっと前に大流行りだったカールハンセン&サン社のYチェア。
いろいろなショップがコピー品を販売していました。
これらの商品はリプロダクト家具とかジェネリック家具とか言われています。
別に違法な商品ではありません。ちゃんと売られていた家具なんです。
名門ブランドの版権が切れているものを様々な家具メーカーが中国や東南アジア等で製作、復刻したものです。
ところが、Yチェアについては2011年にカール・ハンセン&サンの訴えを認め立体商標が認めらました。
つまり、現在では正当な形でYチェアのリプロダクト製品は作れなくなったわけです。
私の家にはそれ以前に購入したリプロダクトのYチェアが2脚ありますが、なかなか気に入っています。
この椅子にこんなエピソードがあったなんて複雑な思いで今も使っています。
日本国内の意匠権は20年というのが根拠になっています。
これは日本だけの理屈で、ある意味、今後どうなるわからない部分もあり、
手に入れるなら早く決断した方が良いかもしれません。
コピー商品にもいろいろランクがあるようです。
安いだけのリプロダクト家具、コピー家具には見た目はそっくりですが、
細部がいい加減だったり、採寸が適当で例えば椅子の場合、座り心地が明らかに違う場合があります。
本物は精密な設計でそのサイズになっているわけで、微妙な寸法の差が大きな違和感になるのは当然です。
ただ、中には誠実なしっかりした造りのリプロダクト家具もあり、一言で粗悪品と言い切れません。
やはりこれも何度も申し上げておりますが、お取り扱いの店舗、ネットショップによるとしか言えません。
信用の置けるお店を見つけたいものです。
中には本物を超えるリプロダクト家具も存在する。
信頼のおけるショップを探す事がまず第一です。
そのようなショップでのリプロダクト家具は、やはり素材から違う事が多いのです。
製造は中国でもイタリア製の革と使用しているソファとかあるんですよ。
また、オリジナルが製作された当時にはなかった硬質ウレタン等を内部に使ったソファ等があり、
本物より「へたり」の少ない仕様になっているものもあります。
現代生活によりマッチした進歩と言えるでしょう。
特にこのようなソファ内部のウレタンの質等はやはり外側からはわかりません。
商品に妥協しない良いショップで選びたいですね。