バルブランプは、伝統的なゴージャスなシャンデリアにイタリアンモダンが融合したかのような素晴らしいデザインの照明です。ジノ・サルファッティ/Gino Sarfattiというイタリアのデザイナーの1958年の作品です。50年以上もの月日が経っているのに、まったく古さを感じないフォルムに驚かされます。
例によってこのバルブランプにも正規品とリプロダクト/ジェネリック家具がそれぞれ存在しています。正規品はFLOS/フロス社製でご紹介のバルブランプの小さい方30バルブで40万円程度で、リプロダクトですと平均7万円程度でしょうか。今回は、高い品質に定評がある「E-comfort」製をご紹介します。
「E-comfort」製のジノ・サルファッティ 30バルブランプ
リプロダクト家具は様々なショップで販売されていますが、販売店で製造まですることは基本的にありません。つまりどこかのリプロダクト専門のメーカーの製品を仕入れているわけです。
家具に限った事ではありませんが、届いた製品に何らかの不具合があった場合、お客様は販売ショップに苦情を入れますが、販売ショップはメーカーに対応を依頼するので、結局のメーカーの対応力がそのままアフターケアの質になります。だったらE-comfortさんの様な実績のあるリプロダクトブランドを選んでおいた方が安心です。
リプロダクト家具の最大の欠点は「出所」がわからない事です。パッと見良さそうに見えても、品質に大きな差があることがあります。E-comfortさん等の様に「どこ製」のリプロダクトなのか明示しているショップ、あるいは明示できるショップで購入することが大切です。
ハードルの高いリプロダクト照明ですが、完成した時の満足度は高いようです。
いろいろ調べてみましたが、このバルブランプ。なかなかに強者と言いますか、設置までのハードルが高い商品のようです。まずは組み立て。発売元のE-comfortさんのサイトでも触れられていますが、組み立てには約1時間20分かかると注意書きがあります。細かいランプ支柱を一つ一つ接続している作業が結構大変そう。
また、一般的な照明の引掛シーリングやローゼットに対応していませんので、専門業者に電気工事を依頼する必要があります。加えて、設置予定のお部屋の天井の強度も確認しておいた方が良いでしょう。はたしてこの重量(30バルブで約12kg)を支えることができる構造かどうか事前に業者に見てもらった方が良いでしょう。単に照明をぶら下げるという見積もりでは無く、バルブランプがどんな照明か見せた上で工事の可否を確認するってことですね。
結構大変な照明ですが、もろもろの事情をしっかり説明しているのはE-comfortだけの様な気がします。(他のメーカーは引き気味?)実は電球も専用のものが必要なのですが、E-comfortさんだけが、保証対象外と前置きした上で、電球色のLEDで代用できると言っています。
リプロダクトですが色んな意味で重量級のジノ・サルファッティのバルブランプ、いかがでしょうか?