SWITCH/スウィッチというブランドが作る家具は、何か過ぎ去った青春みたいな(笑)、甘酸っぱい懐かしさをいつも感じさせてくれます。単に昔流行った古い物を持ち出してきたのでは無く、レトロ感の中に新しさを融合させる様な挑戦をいつもしていて、良い意味で消費者を突き放したような家具も登場します。ここが面白いところ。
“古いものから新しいものへ。知っていることから知らないことへ”スイッチしようとSWITCHのカタログには書かれていますが、まさにこれこそSWITCHの求めるコンセプトなんでしょう。
SWITCH/スウィッチは、大阪にあるカナタ製作所という家具メーカーのブランドで、もちろん大阪に工房もあり純国産メーカーでもあります。受注生産が多いからかもしれませんが、工房でコツコツ作っている印象が強いです。そして息の長い製品が多い気がしますね。(もちろん素敵な新製品も作ってますよ)
今回ご紹介のKAテーブル。新製品ではないです。昔からカタログに乗っているSWITCHを代表する定番テーブルのひとつ。ちっちゃなテーブルですが、いかにもSWITCHらしいテーブルだと思ったのでご紹介することにしました。
どこにでも似合うようなテーブルではありません。センスを問われるテーブル。
SWITCHの基本コンセプトの懐かしさやレトロ感は、基本的にミッドセンチュリーの影響を多大に受けています。最近の新作は北欧系の木製ベースの家具にシフトしている印象はあります。これは今のトレンドに対応しているのでしょうね。
今回ご紹介のKAテーブルはもろにミッドセンチュリーやスペースエイジ系の影響が強く感じられるテーブルです。優美な曲線を描く天板やピッカピカのホワイトのスチール土台など、そっち系が好きな人ならビビっと来ますよね。逆に言うとシーンを選ぶ一面もあります。どんなチェアと合わせるのか、難しいテーブルかもしれません。センスの見せ所です。
それとこのテーブルは天板高が70cmあります。ダイニングテーブルと同じ高さってことです。センターテーブル的な使い方ではなく、軽く食事をしたりカフェをするテーブルでイメージしてみてください。
ご紹介はbicasaさんの掲載ページから。気になる人は是非覗いてみてください。