イサムノグチ コーヒーテーブルのリプロダクト家具の出来を見て思う事。

イサムノグチ コーヒーテーブルと言えば、デザイナーズ家具の不朽の名作のひとつで、今なお絶大な人気を誇っています。もともとは美術館の館長の個人宅用にデザインされたものが元になっています。なるほどモダンアートっぽい雰囲気はそういうところから来ているのかもしれませんね。
正規品(正規復刻版)は20万円以上の値段がついています。これだけの人気テーブル、様々なランクのリプロダクト家具が製造されています。今回はリプロダクト家具で有名なesqさんのノグチ テーブルをチェックしてみました。

オリジナルに忠実な重量級か、若干小ぶりな薄型を選ぶか。

天板ガラス厚が19mmタイプの本格的なリプロダクトです。全体のサイズもオリジナルに近いもので1275×900×400mm、存在感のある仕上がりとなっています。アッシュ材の木製本体の完成度も高く、木製本体部分とガラス天板が点で接触している造りも良くできています。
激安のリプロダクトではこの接地部分にアジャスターのような金具が付いているものがあり絶対お勧めできません。いくらなんでもこれではイサムノグチのリプロダクトですらありません。

ところでespさんでは、天板厚が12mmのタイプも販売しています。若干ですがサイズが小ぶりになっており1000×725×355mmとなっています。どちらを選ぶかは人それぞれですが、オリジナルサイズは本当に大きいですよ(笑)。しかも、この後お話しますが重さも強烈です。他店では9mm厚なんてもありますが、さすがにそこまで行くと雰囲気ぶち壊しのような気がします。12mm厚のサイズと重さは実用的な使い勝手を考えたギリギリのバランスかなって思います。

で、重さの話の続きですが、イサムノグチ コーヒーテーブルをお求めになる時に一番注意して頂きたい事は、その「重さ」なんです。19mmタイプで約45kg、12mmタイプでも約31kgあります。とても1人で設置できる重さではありません。ご購入されるときは、最低でも大人2人で設置するか、開梱設置をお願いできるショップで購入してください。

※イメージをお借りしています。

最後に、今回ご紹介したesqさんは、リプロダクト家具を中心に販売されているショップで、リプロダクト家具を製造しているMO Collection.Co.という中国提携工場、提携企業を明示し、正式な貿易契約も交わしています。実はこれは非常に大切なことです。
最近は主に中国から多数のリプロダクト家具が輸入されています。しかしそのクオリティにはパッと見は同じように見えても、大きなばらつきがあるのが実情です。これからは中国で製造していることが問題になるのではなく、中国のどこの工場で作っているかが重要になって来ていると思いますね。しっかりとした中国の提携工場で製造され、それを明示できることが大変大切なんです。
また、esqさんは東京目黒と幕張にショールームも持っています。お近くの方は一度実物をご覧になってみても良いかも知れません。

ノグチテーブル19mm

ノグチテーブル12mm