チェストでもありカウンターでもある。有りそうで無いシムスの「FINE カウンターチェスト」

シムス/simmsは、九州佐賀県の諸富町にある家具メーカー「志岐家具製作所」のブランドです。
インテラボでもご紹介したことがあるグッドデザイン賞受賞のSPIRALスツールなど、国内外で高い評価を受けている注目のブランドでもあります。
ところで九州で家具といえば、日本最大級の家具産地「大川家具」が大変有名です。当然「志岐家具製作所」さんも名を連ねているわけですが、家具工場のある諸富町にも「諸富家具」という地域プロジェクトが立ち上がっており、「志岐家具製作所」さんをはじめ、多数のメーカーが参加されています。地域を代表する地場産業のひとつとして積極的に活動をされているようです。
今回ご紹介の「FINE カウンターチェスト」は、いかにもシムス/simmsらしい銘木系の無垢材を前板に使用した木の風合いを楽しめる作品です。カウンターチェストということですが、面白いフォルムをしています。

一般的なカウンターチェストとは少し違う「FINE カウンターチェスト」の魅力

カウンターチェストというと、一般的には腰くらいまでの収納力のあるミドルボードを示すことが多いです。上から下までぎっしり収納になっている割とドッシリとしたチェストタイプのボードのことですね。
あるいはキッチンまわりで使うキッチンカウンターや備え付けのカウンター下にすっぽり嵌るようなカウンター下収納チェストも含まれることがあります。

有りそうでどこにも無いsimmsのカウンターチェスト(※イメージをお借りしました)

今回ご紹介のシムスの「FINE カウンターチェスト」は、どれにも似ていませんね。有りそうで無いタイプで、一般的なボードタイプなら下までぎっしり引出し収納で埋めるところですが、きれいさっぱりスリムな4本脚が印象的。なんかチェストというよりはテーブルに近い感じ。700mmという高さもテーブル高を意識していると思います。カウンターとしては少し低いですから。しかし、引出し部分の厚みが220mmありますから、普通のテーブルとして使うのは難しそうです。
約1600ワイドのサイズのチェストとしては、収納力は見ての通りですからあまり期待できません。その代わりにテーブルのようなカウンター(天板)部分で、様々な「見せるディスプレイ」を楽しむのが良いかもしれません。

木のナチュラルな質感が楽しめて、スリムな4本脚で開放感もある、ちょっと贅沢なディスプレイ向きのリビングボードってところでしょうか。

https://www.simms.jp/