鉄道の枕木を使った究極の古材コーヒーテーブル

最近、人気の古材家具ですが、今回は究極の古材素材…なんと本物の鉄道の枕木を大胆に使った古材コーヒーテーブルの登場です。FAR EAST FURNITURE/ファーイースト・ファニチャーという古材と面白い素材を組み合わせてユニークな作品を発表しているオランダのインテリアブランドが製作しました。

なんで最近、古材家具ばっかりなの?

本当に大人気の古材家具。正直なところ、これほど古材家具が人気になるとは少し前までは予想もしていませんでした。今では多数のメーカーがこぞって古材家具を発表しています。
その理由のひとつには家具のトレンドがひと廻りしたことがあると思います。最新のモダンなデザインに飽きてきた…というかもう一つ「突き抜ける何か」が足らないのか…、過去の名作家具を焼き直したり、リニューアルしたデザインとか、最初から使い込んだような風合いのある家具に人気が集まっているのです。一種の懐古趣味?なんでしょうか?

もうひとつは、これは製作者側の都合も含まれますが、今まで使い道の無かった古材や足場板などを再利用することで環境に配慮した材料調達ができることと、安価に原料を手にいる大義名分が出来たからというのが大きいでしょう。一昔前だったら捨てていた古材を「古材家具」として付加価値を付けて売れるわけですから…。需要と供給が一致した希有な例ではないでしょうか?

心配なのはあまりに古材家具が氾濫すると面白いコンセプトの良品が埋もれてしまい「なんちゃって古材家具」が溢れてしまう事です。質の悪い古材家具は一歩間違うとホントに「ガラクタ家具」になってしまいます。せっかくのブームの寿命を短くしてしまうことにも成り兼ねません。

結局、古材家具はワイルドな風合いと実際の使い勝手のバランスが大切

またまた前置きが長くなりましたが(汗)、今回ご紹介のテーブル。レイルウェイ デリス コーヒーテーブル/RAILWAY DELICE COFFEE TABLEといいます。鉄道の枕木を組み合わせた重厚な本体を2つのステンレスの脚が支えるシンプルな構成でトップにはクリアガラスが乗っているだけです。ガラス越しに何十年も風雨に晒された枕木のワイルドな風合いが楽しめるわけです。
このテーブルの場合クリアガラスを乗せただけのシンプルな仕様が一種の「潔さ」を醸し出しています。古材のワイルドな風合いを楽しみながら日々の使い勝手も実現するギリギリの妥協点が一枚のクリアガラスなんです。

そしてそれ以外は何もありません。引出しもなければ伸張もしない、ただの古材の塊です。
ただただ古材が好きな本格派にオススメします。

ファーイーストファニチャー レイルウェイ デリス コーヒーテーブル