ラウンジチェア/lounge chairって聞いたことありますか?
ソファでもなく、ダイニングチェアやオフィスチェアでもありません。ラウンジというからにはラウンジという場所があってそこで使うチェアが「ラウンジチェア」。終了…………じゃなくて。
ラウンジとは本来は待合室などのことでどちらかというと公共のロビーのような場所のことを差しますが、ご家庭では一般的なリビング、居間のことです。そういう場所で音楽を聞いたり読書をしたりゆったりと寛げるように作られたチェアが「ラウンジチェア」なのです。一般的にはゆったりとした1人掛けで背もたれに傾斜が付いています。オットマンと組み合わせて使うタイプも存在します。
パーソナルチェアやリクライニングチェアとラウンジチェアって何が違うの?
日本ではパーソナルチェアやリクライニングチェアと呼ばれる事もあります。どちらかと言うとこちらの言い方の方が良く聞かれているかもしれません。実際はラウンジチェアと意味合いの違いはそれほどは無いと思います。
過去の名作デザイナーズ家具や北欧家具の直系のラウンジチェアと区別していることと、最初に述べましたように「ラウンジ」の意味がよく分からなくなってきていて、パーソナルやリクライニングという言い方の方がお客様に商品の特徴を伝えやすくなっていると思われます。
ラウンジチェアは日本の住環境に合うの?
多くのラウンジチェアは大ぶりです。ゆったりとした座り心地を実現するために背もたれは大きく傾斜しており、クッションも肉厚なモデルが多いのです。しかもオットマンも使うとなると設置面積は結構大きくなります。だいたい畳一帖分くらいは必要です。
普通のリビングにはテレビ台に乗った大型薄型テレビや音響機器、センターテーブルやリビングボード系のインテリアがありますので、6〜8帖程度のリビングに本格的なラウンジチェアは正直つらいかもしれません。一番の理由はご家族がいると思うのでラウンジチェア以前にソファ等があると思うのです。6〜8帖クラスでソファを置いた上にラウンジチェアも置くのは正直無理でしょうね。10〜12帖以上のリビングでなんとかいける感じでしょうか。
専用のAVルームやラウンジルームがあるような大きな家なら何の問題もありませんが…
ラウンジチェアと言えばイームズラウンジチェア
やはりラウンジチェアと言えばイームズラウンジチェアでしょう。
良くも悪くも定番中の定番で、とにかくこの姿に惚れ込んでたいして試しもせず購入してしまう人がいるほどです。イームズ夫妻が作り上げたデザイナーズ家具の不朽の名作で正規復刻版から手頃なリプロダクト家具まで商品の幅は大変広くなっています。
正規品で下は50万円台から、リプロダクトで安いものだと4-5万円クラスのものもあります。あまりに安いものは品質に問題がある場合がありますので注意が必要です。
国産リクライニングチェアにも目を向けてみる。
往年の名作デザイナーズのラウンジチェアは素晴らしいのは間違いありません。しかし、日本の住環境や長時間のくつろぎを求める方には少々機能面で不満を感じることがあるようです。たとえば細かなリクライニングが出来ないとかヘッドレストが形状とか色々です。最新の高機能リクライニングチェアというと例えばエコーネスの「ストレスレスチェア」とかカリモクの「THE FIRST」など素晴らしいリクライニングチェアがあります。どちらも高いリクライニング性を求めて徹底的に作り込まれていますが、まあお値段はそれなりにします。ご予算がたくさんあって、機能性と座り心地を重視するなら上記の二択で決定です。デザインはお好みで。
上記以外でというと、エコーネス等の安易で粗悪なコピー物がたくさん販売されています。見た目だけそっくりで中身は……という商品達です。あまりオススメは出来ません。くれぐれもご注意ください。
最後に私がお勧めするのは、冨士ファニチアのパーソナルチェアがあります。ご予算的にはさきほどのイームズのリプロダクトと同程度の10万後半の価格帯になります。このパーソナルチェアの優れたところは…
●無段階のリクライニングで理想のポジションが選べる
●オットマンが内蔵式のフットレスト仕様(日本の住環境にマッチしている)
●本体に回転機能付き(これも日本の住環境に合います)
●エコーネスと同等レベルのすぐれた座り心地
国産メーカーとして最高峰のブランドのひとつ「冨士ファニチア」のパーソナルチェアです。
製品としての完成度はもちろん、当然のように本革仕様であること。冨士ファニチアお得意の成形合板を使った曲げ木加工が使われていること。製品としての抜かりは全くありません。
完全受注生産品のパーソナルチェアがこのお値段というのはある意味納得です。